(R18/双子/変態/攻め×攻め?)「アヤトト」

「アヤトト」(陽一×綾十)

「ふぅ……」
 陽一(よういち)は携帯を耳にしながら溜息をついた。別にいつもと変わったことはない。月に何度かこうやって綾十(あやと)から電話がある。ただ今月は明日から月が替わると言うのにこの電話が初めてだった。
窓に映る疲れきった自分の顔に、こっちのことなど何も考えない綾十の透き通った声が針のように突き刺さる、正直苛立ちも覚えた。
『寝てる?』
「ああ、寝てるよ」
陽一はネクタイを緩めながら、ソファーでぐっすり眠る総二郎(そうじろう)を覗き込んだ。クッションをぎゅっと抱え込んでおり、短い髪は既に寝癖がついていた。唇と耳に無数にされたピアスとこの幼い寝顔がいつ見ても異様に感じた。
この綾十の恋人だって綾十の一言で自分の所に来て、今では毎日のように自分に抱かれている。確かに自分も総二郎のカラダに強烈な快楽を覚えているが、すべて綾十に転がされていると思うと今さらながら沸々と怒りが込み上げてきた。
『ふっ、ねぇ今日は? そうちゃんともうヤったの?』
人を小馬鹿にするいつもの鼻で笑った声を耳にすると、陽一は外したネクタイを投げつけた。普段だったら気にならない綾十の言動に、今日は神経が研ぎ澄まされているようで綾十の言葉や息遣いの一つにまでトゲを感じずにはいられなかった。
「はっ? 今帰って来たばかりだし」
陽一は携帯も投げつけたくなるのをぐっと抑え時計に目を向けるともう深夜の一時を回っていた。
『へぇーそうなんだー』
「てか、メールくれれば直でそっち行ったしっ」
声色も口調も自分でわかるほど荒々しくなってくる。相手の次の言葉を聞く前に今にも苛立ちで如何にかなってしまいそうである。
『あははははー、でもね、急に欲しくなっちゃったんだよね、家に着いたら急にさ』
それでもおどけ、平気で甘い声を使ってくる。
「……マジ勝手だよな」
本当にもう何度こうやって、軽々しく重い要求をされてきたのだろう。携帯を握っている手が汗でぬるぬるになってくる。兄弟じゃなかったらとっくに縁など切っている。
『陽一は溜まってる?』
「……どーでもいいだろ」
この男に振り回されるのはもう懲り懲りだった。
『あれ? なんか怒ってるー?』
「うるせーよ、マジで」



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