(R18/ドS兄×ドM弟/SM/恥辱/兄弟)「渇いた愛獣たち2」第3話

「渇いた愛獣たち」(2)-3相沢と

 いつものように、鐘が鳴りホームルームが終わると、清太はさっそうとマフラーを巻いた。今日はいそいそと携帯を握りしめており、リュックを背負いもせずに扉に向かった。
「清太―」
 明るく裏表のない声だった。清太は無視のできない相手に後ろを振り向いた。
 そこには数日前と同じように相沢が立っており、今日は他の二人はいないようだった。
「清太! 今日遊ぼー」
相沢は屈託のない笑顔を見せながら清太の肩を組んだ。ガムでも噛んでいるのかミントの匂いが鼻についた。
「……今日はちょっと」
「また兄ちゃんかよっ」
 清太が表情を曇らせると、相沢は清太の髪をからかうように撫でまわした。
「たまには付き合えよ」
「でっでも‥‥」
 清太はさらに眉を下げると、急いでいた足を止めてぎゅっとケータイを握った。
 今日兄と会わなければ、もう四日も兄とセックスしてないことになる。兄が男を連れ込んだ翌日も翌々日も結局兄の都合が合わず相手にされなかった。二日は我慢できてもさすがに三日過ぎると体が兄を欲し悲鳴を上げていた。
「…………」
「兄貴と約束でもしてんの?」
「そっそんなんじゃないけど」
「まぁ、あの兄貴なら断れないのも分からなくないけどさ、最近全然じゃん」
「…………」
 確かに一ヶ月ほど前までは、学校帰りに毎日のように寄り道をして互いの家に遊びに行っていたりした。思えば兄と関係を持つようになってからは一度もつき合っていない。相沢たち三人と一緒にいるのが嫌になった訳ではなく、ごく自然に考えなかった。
「たまにはいいじゃん」
 清太は相沢の寂しそうな笑顔を見ると、多少の罪悪感を覚えた。
「わかったよ、じゃあ、どうしようか?」
 清太はケータイを握っていた手を緩め、そのまま制服のブレザーのポケットにしまった。

「清太んち久しぶりー」
 相沢は清太の部屋に入るなりきょろきょろと部屋の様子を見回した。六畳ほどの広さに、水色のシーツのベッド、ノートパソコンの乗ったデスク、地べたにはゲーム機が無造作に置かれていた。
「とりあえず、英語やっちゃおうよ」
 清太はエメラルドグリーンのカーテンを開き、どこからか折りたたみのテーブルを持ってきた。
「えぇーっ、ウイイレやってからにしよーぜ」
「提出期限は明日までだし、二枚だからすぐ終わるよ」
「はいはい」
 相沢はベッドから腰を上げ清太がクッションまで用意すると、しぶしぶ鞄から課題のプリントを取り出した。
「俺、二枚目やるから」
「おー、じゃあ俺一枚目やる」
 清太は電子辞書を開きながら黙々と手を動かし、時折小さく口ずさんだ。
 相沢はプリントに目をやったかと思えば、すぐ目の前の清太に目を向けた。清太の長い睫毛は文章を追うごとに微動し、赤くふっくらした下唇がわずかに動くたびに、妙な色気を嗅ぎとった。
「……お前ってさぁー」
 相沢はあぐらをかいていた脚を投げ出し退屈そうに言葉を吐いた。
「なに? ん?」
 清太は相沢の言葉に気も留めずに返事をしたが、相手のプリントを目にするとさすがに顔を上げた。
「何だよこれー、半分も終わってないじゃん!」
「だって、ハラへってんだもん、アタマ働かねーよ」
 相沢はその場で大の字に倒れると腹をさすった。清太もつられて自分の腹をさするとぐるぐると低い音が響いた。
「なっ!」
 相沢は目を輝かせながら清太を見上げると、清太も悔しそうにペンを置いた。
「カレーならあるけど」
「食うっ!」
「昨日の残りだけど」
「食うっ! ひとんちのカレー大好き!」
「わかったよ、持って来るから机の上かたしておいてよ」
「はいっっ!」
 相沢の調子の良い返事を聞くと、清太は一階の台所に向かった。
 相沢は清太の友達の中で最もできるヤツだった。グループの中でいつも中心的な存在でありながら、嫌味もなくよく気も利いた。それなりに可愛い顔をしており、少し調子が良い所もあったが逆にそれが女子にうけて、清太たちの中で唯一彼女がいた。
 
 清太は炊飯器から保温中の白飯を皿に盛り付けた。腹が減っていたせいかいつも以上の量を皿に乗せ、鍋に煮詰められたルーをオタマでぐるぐるとかき回すと、そのまま二杯ほどかけた。
 溢れるような量のカレーを二皿と、一リットルの麦茶ポットとコップをトレーに乗せるとかなりの重さになった。
 家中にカレーの匂いを漂わせながら、清太は慎重に二階の自分の部屋に向かった。無理して麦茶ポットを乗せたせいか、清太が動くたびにガチャガチャと音が鳴った。片手でトレーを支えるとゆっくりと部屋のドアを開けた。
 ところが……。
 清太は部屋に入るなりカレーを乗せたトレーを叩きつけるようにテーブルに置いた。
「なっ何やってるんだよっ!」
 清太は声を震えさせながらベッドにいる相沢に飛び掛かった。
「あっ……」
 相沢も事態に驚愕しているのか、目を見開いたまま清太の真っ青な顔を見た。
 相沢の側には、男性性器を見立てた奇抜な色の張型と半分以上が減っているローションのボトルが昼間の光を浴びながら転がっていた。どれもこれも清太が毎日愛用している自慰玩具である。
「みっ見ないでよっ!」
 清太は気を動転させながら、ベッドに広がるの玩具を掻き集め、ベッドの横にある引き出しに戻そうとした、しかしそれを妨げるように脱兎の如く相沢の腕が伸び、何かを掴み上げた。
「あっっ!!」
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