(R18/双子/制服/14歳)「ふたごのよくぼう」

「ふたごのよくぼう」

「よういちーっ、待ってよーアイス食べないのー?」
「いらね」
 コンビニに入る綾十をよそに陽一はすたすたと先に行ってしまった。

 中学二年の夏休み、陽一と綾十は体育の課題であるプール教室の帰りだった。真夏の太陽が照らしつける中、制服姿の二人はまだ髪を濡らしながら、熱気の沸き上がる道路をだらだらと歩いていた。
 陽一はだらしなく制服のズボンを膝まで捲り上げ、スクールバッグを背負いおまけにビーチサンダルを履いている。
「よういちーっ」
 後からぺたぺたと足音が聞こえると、陽一はしょうがなしに後ろを振り向いた。綾十も陽一と同じようにズボンを捲り上げ、足もとのビーチサンダルは色違いのお揃いであった。
「はいっ」
 綾十はごそごそと袋を開け、ボトルが二本つながったアイスを半分切り離すと、嬉しそうに陽一に渡した。
「…………」
 陽一は黙って受け取ると、綾十はもうアイスに噛り付いていた。
「あっれーなんか怒ってる?」
 綾十は言葉とは裏腹にニヤニヤしながら眉を顰める陽一を覗き込んだ。陽一は一口飲み込むと、さらに表情を怪訝そうにしながら口を開いた。
「オマエさ、目立ちすぎだろ……オマエのこと全員ジロジロ見てたぞ……高木(体育教師)まで怪しい顔してたし」
「え? 何が?」
 綾十はアイスを咥えたままとぼけた顔を見せる。
「とぼけんなよ、コレだろ」
 陽一は綾十のはだけた胸の赤い痣を指差した。
「みんないやらしいねぇー」
 綾十は悪びれた様子もなく、にやにやしながら陽一にその痣を見せつけた。それは明らかに他人に肌を吸われたキスマークだった。
「オマエだし、しかもひとつじゃねーし」
 陽一が言うのはプールの時間中、綾十は胸や腹、背中、腰、太腿の裏や内側にまで及ぶ無数のキスマークを曝していたことだった。当然やりたい盛りの中学生の目には非常に刺激的であり、同じ男子であろうと皆綾十の体を食い入るように見ていた。
「だってさ、しょうがないじゃーん、あいつ体中舐め回してくるし、さっすがに競パンじゃ隠しきれないよー」
「……あいつって誰?」
 陽一は歩くのをぴたりと止め、目の前の綾十を睨みつけた。右手に握っているアイスは容器の中で殆ど溶けており液体になっていた。
「俺今ハマってんだー、ひだかにー」
 綾十は陽一からアイスを取り上げると、ボトルに口をつけ、溶けた中身をじゅるじゅると吸い込んだ。
「塾講の日高(ひだか)だよー」
 綾十の口から出た日高とは、二人が通っている塾の英語の講師である。三十代前半で、背ばかり高く講師の割に寡黙で物静かな男であった。
「は?」
 小馬鹿にしていた冴えない講師と、綾十に付けられた執着心さえ感じる無数のキスマークが結びつかず、陽一はぽかりと口を開けた。
「俺ね、あいつのことちょっと好みだったんだよねー、しかもね、エロがすごいんだぁ」
 綾十は悪戯っぽく口の周りについたアイスをべろりと舐め、陽一の体を上から下へと目に入れた。
「何それ……」
 相手の挑発するような目つきに陽一は鼻で笑った。
「ケツめちゃくちゃ気持ちいいよ」
「…………」
「飛びそうになるんだー」
「…………」
 おどける様にくるくると回る綾十に対し、陽一は何を思っているのか、黙ったままじっと綾十を見ていた。

 陽一は家に着くなり汗でびっしょりと濡れたシャツを脱ぎ、スクールバッグから水着とタオルを出し洗濯機に投げ込んだ。そのまま台所に向かうと冷蔵庫から麦茶のポットを取り出し、適当なコップに勢いよく注ぐと喉を鳴らして飲み下す。薄らと腹筋の見える細い腹が音と共に動く。
「…………」
 綾十も陽一と同じようにシャツと水着を洗濯機に入れ、陽一の使ったコップで麦茶を飲むが、陽一は綾十の存在をまるで無視でさっさと自分の部屋に入ってしまった。
「よういちーっ」
 綾十は陽一の部屋に入るなり、口を尖らせてふてくされた表情を見せた。だがその幼い表情よりも左胸に集中する無数の赤い痣が目立ち、その無防備な色気に陽一は思わず舌打ちが出た。
「怒ってるー?」
 綾十は陽一の隣に腰を下ろすとさらに顔を近づかせ陽一の様子を窺った。その笑顔は無邪気で噛み締める紅い唇からは好奇心さえ窺える。
「……べつに」
 陽一は冷めた表情で綾十から顔を背けた。だが触れ合う肌は熱く、じっとりと互いの汗を感じると、急に相手の匂いが鼻につき始めた。
「隠してたわけじゃないんだ、陽一に隠し事なんてないよー、ちょっと夢中になり過ぎてて言えなかった」
 綾十は陽一の左手をぎゅっと握った。だが絡まる指に力が入ると、陽一の鋭い表情が綾十を睨みつけた。
「……日高に誘われて、無理やりやられたの?」
 陽一の真面目な表情に、綾十は紅い唇をふっと緩めた。
「日高が誘うわけないじゃん、俺がしつこく誘って、家まで乗り込んでー襲おうと思ったら、返り討ちされちゃったんだー」
「…………」
「俺が掘られるなんてありえないって思ったけど‥‥日高の味も知ったし、ケツもよかったし、全部俺が欲しかったことだよー俺がやりたいって思ったことだよ」
「……へぇ」
 陽一は満足そうに説明する綾十の顔をじっと見つめ、相手の真意を窺うようにその鋭い眼を離そうとしない。
「……でもね……」
 ぞっと綾十の手が陽一の腕に触れた。
「……これで俺たちできるよね……」
 青いカーテンから漏れ出す陽が綾十の微笑を照らしつける。その顔はさっきまで無邪気にアイスを頬張っていたものとは明らかに違った。

「……自分の分身がどんなエロするか気にならない?」
 微笑の消えた綾十はぎらぎらと眼を光らせている。部屋のじっとりとした熱気は綾十の艶めかしい雰囲気に包まれているようだった。
「俺は陽一がどうなるのか知りたいし、俺のも見て欲しい‥‥」
 熱を帯びた綾十の眼は陽一を離すことなく、陽一もしたたかに相手の様子を窺った。
「何よりね、俺陽一の初めてが欲しいんだ」
 欲望を孕む眼は最高潮に熱を帯び、陽一も覚悟をしたように鋭い眼差しに熱を帯びさせた。
「…………」
「……ダメかな?」
 どこかの空で烏にでも喰われたのか蝉の断末魔の声が聞こえる。体温まで上昇させる部屋の熱気に二人の姿は溶けてしまいそうだった。お互い目が合うと小麦色に焼けた肌に一滴の汗が流れ、首筋まで流れるとゴクリと喉を鳴らした。
 陽一は承諾したように、口を半開きにさせるとお互いどちらともなく腕を引き寄せた。
 乾いた唇を啄ばみ合い、つるりとした舌を小さく出すと互いの唇をなぞるように動かした。唾液が滴り互いの息が熱くなると、舌をしゃぶるように深く口づけをした。
「……っはぁ、はぁっ」
「……熱いね」
「……同じ味がする」
 口の中はさっきまで口にしていたアイスのほろ苦いコーヒー味がした。陽一の言葉を聞くと綾十はさらに深く舌を入れ汗ばむ相手の手を握った。
「はぁっ……はぁはぁっ」
「……っ、はぁっ」
 お互い細い肩を抱き合いながらなだれ込むように体を倒し、それでも相手から口を離そうとはしなかった。半ばむきになるようにお互い舌を必死に動かし甘い唾液を啜り合う、派手な水音ばかりが部屋の中で目立った。
 荒くなる呼吸と痺れる舌でむせ返ると、お互い腕がぶつかり合うにも関わらず、ベルトに手を掛け焦るようにズボンを引きずり下ろす。細い腕にも関わらず手だけは大人のように目立って大きく、骨ばった長い指を荒々しく動かしている。
 下着を楽しむ余裕もなく、くっきりと水着のあとに焼けている陽一の肌と、対照的な綾十の肌が刹那に露わになり、似たような柄のトランクスを投げ捨てると躊躇いなくお互いの袋を擦り起ちかけのペニスを掴み上げる。
 綾十が確認するように艶めかしい微笑を陽一に見せると陽一の小さな乳首に噛り付いた。
「……っ」
 陽一が小さく声を漏らすと、綾十はさらに舌を強く動かしじゅるじゅると音を立てた。
「くはぁっ」
 陽一も負けじと左の指で相手の乳首を掴みくねくねと動かす。右手で掴んでいるお互いのペニスは先端から先走りが見え隠れし今にも大きな滴になりそうだった。


つづきは電子書籍「渇いた愛獣たち」(1)か、同人誌「ディディ☆ガガ」で!
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