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(3P/ドS双子兄×ドM弟/SM)「渇いた愛獣たち」第3話

「渇いた愛獣たち」(1)-3 かくほ

 清太はまだ顔を真っ赤にさせながら、膝を抱えて座り込んでいた。すぐ後ろにはソファーに座る陽一がいる。
 清太は頭を触られるうちに急に陽一の胸に飛び込みたくなった。あのまま綾十が止めに入らなかったら、自分はどうしていたのだろう。逆に陽一を押し倒しでもしただろうか。そんなことを考えているうちに、綾十がひょっこり二人の間に入ってきた。
「今日は二人とも泊まっていきなよ」
 何をとんでもないことを言い出すんだと、清太は思いっきり綾十のほうを振り返った。
「俺は帰るよっ」
 清太は硬い表情で言い切った。
「明日学校休みなんでしょ、それにもう終電ないよ」
「でも……」
「さっきみたいなことはもう二度とごめんだからね、とにかく二人で頭冷やしてよ」
 綾十はあきれたように言い放つと、その場を去り隣の寝室へと行ってしまった。
 陽一はこの寒い中、タバコを吸いにベランダに向かった。清太はどうしたらいいのかわからず、ただこのリビングの中で立ちすくんだままだった。
「……」
 陽一は部屋に入ると、清太の目の前を横切り、そのまま風呂場に向かった。清太は兄の背中を盗み見するようにひっそりと目に入れた。
 しばらくすると、シャワーの音が聞こえてくる。清太は溢れてきた唾をごくりと飲み込んだ。
 清太はこれ以上自分が馬鹿なことをしないうちに、そっと部屋の電気を消し音を立てないように玄関に向かった。確か財布に五千円ほど入っているはずで、駅に行けばタクシーぐらいつかまるはずである。

 外に出ると、冬の凍てついた空気が一気に肌を刺激した。空は真っ暗で星が所々に白く輝いている。頼りない街灯も空暗さを余計引き立てていた。
「はぁはぁはぁっ」
 真夜中の静かな住宅街に人通りなどなかった。自動販売機の明かりの前で清太は歩くのをやめ、販売機に手を着くと大きく息を吐いた。
「……っ」
 この通りを抜ければ駅はすぐそこである。だが、早く進もうとしても清太の下半身は勃起していて思うように進めなかった。考えるのをやめようとしても兄の姿が思い浮かび、早く家に帰って自慰することことしか考えられなかった。
 とりあえず、少し納まったのを見計らうと清太は再び歩き出した。右手に小さな踏切があり、そこを渡ると駅は目の前だった。駅の前には、何台かの黄色いタクシーも見える。清太は表情を少し緩めるとさらに大きく踏み込もうとした。ところが……。
「俺はさぁ、泊まれって言ったよねー、清太」
「!?」
 清太は驚いて後ろを振り向くと、そこには穏やかな笑みを浮かべた兄の綾十が立っていた。
「あんまり、俺を手こずらせないでくれない?」
「っっ」
 気づけば、清太の右腕はしっかりと綾十に掴まれ否応なしに、微笑する綾十の後に続いた。
 兄に連れられながら、清太の目にはさっき見た自動販売機の光が妙に眩しく感じた。

「清太到着ー、これは兄弟の問題だからねー」
 綾十は部屋の扉を閉めるなり、清太をソファーに座る陽一の前に突き出すと自分も陽一の横に脚を組んで座った。
「……」
 陽一は不機嫌そうに、綾十は目を輝かせながら清太の様子をうかがっている。こんな二人に見つめられた清太は、どうしたらよいのか分からず、ただ顔を背けた。
「なぁ、清太」
 陽一は急に甘い声を出すと、清太を引き寄せた。
「俺、清太が嫌がることしたか?」
「えっ!」
 陽一は清太の脚に腕をまわし、上目使いで清太に言った。清太は、急な兄の態度に顔を真っ赤にしながら、ふためいた。下手すれば股間が陽一の顔に触れてしまう。すぐ横には、綾十が頬杖をしながらニタニタこっちをうかがっている。
「俺、オマエに何か悪いことしたか?」
 陽一は増して甘い声を出し、さらに腕に力を入れた。陽一に甘く囁かれ、股間には上目使いの顔があり、尻にはごつごつと骨ばった手が時折いやらしくうごめいた。清太の鼓動はみるみる激しくなり、息づかいも荒く熱くなった。
「……っしっしてないですっ……にっ兄ちゃんは悪いことしてないですっ」
 清太が絞るような声で言うと、二人の兄は目を合わせてぐっと口角を上げた。

「そうだよなぁっ!じゃあオマエと俺っ、どっちが悪いんだよっ」
 陽一はいつもの気性に戻り声を荒げた。
「……おっ俺が、俺が悪いんです」
「じゃぁさ、土下座しろよ」
「え」
「オマエが悪いんだろ、だったら謝れ、二回も言わせんなよ」
陽一はニタつきながら軽く清太の肩を押すと、清太の体は大きく後ずさりした。下唇を噛みながら陽一を見ると、兄はまだ何かを言っていた。
「素っ裸でな」

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