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(3P/ドS双子兄×ドM弟/SM)「渇いた愛獣たち」第2話

「渇いた愛獣たち」(1)-2陽一と綾十

 清太は私立の男子校に通っている。十二月、三年生の清太は指定校推薦で進路も決まっており、高校生活では特に悩みはなかった。
「清太、帰りに新宿に寄ってもいい?」
「いいよ」
 外見はかなり目立つ美少年でも、清太はクラスの中では地味なグループで、他の生徒たちも清太同様に真面目で進路も決まっていた。そのため学校帰りの寄り道は日課となっていた。
 清太たち四人は仲良く門を出ると、すぐ前に停めてある、黒光りするビッグスクーターに目が留まった。見ると側に男がだるそうに立っている。清太以外の生徒は男を見るなり口を揃えてヤバそうなどと言い、黙りこくった。清太は違う意味で黙りこくり、うつむいてその前を通った。
「待てよ」
 男が振り向いて呼び止めると、清太以外は肩をびくつかせて止まり、しぶしぶ顔を上げた。
「陽一兄ちゃん……」
 側にいた三人は驚きながら、男と清太を見比べた。目の前の男は女々しい清太の顔とは似つかなく、端正な顔立ちだが目つきは鋭く雄々しい雰囲気を漂わせており、何一つとってもこの男と清太が兄弟には見えなかった。
 清太は他の三人を先に帰らせると、陽一と目が合わないようにうつむいて手を胸に当てた。心臓がおかしいほど暴れ出している。
「何か用?」
 清太は苦い唾を飲み込んだ。
「何って、メールしただろ?」
 陽一は苛立ちながら言い放った。
「ごめん、見てない」
「綾十のとこで飲むっつーハナシ、最近、オマエ全然捉まらないし」
 陽一はこう言うと唾を吐き捨てた。
「ごめん、今日はちょっと無理、課題があるから……」
 清太は恐る恐る目をそらせながら断る。これ以上兄を目の前にすると、この体はどうなるのかわからない。今だって久しぶりに会った感激に下半身が疼いてるのが分かった。
「っ! やっっ!!」
 陽一は清太の細い腕を荒々しく掴み上げた。驚いた清太は思わず顔を上げ陽一の顔を正面にとらえてしまった。
「オマエさぁ、まともに顔向けられないワケ?」
「やめてっ! 離してっ」
 清太は泣きそうになった真赤な顔を陽一からそらす。久しぶりに見た陽一の顔は自分を興奮させるには十分過ぎた。掴まれた腕から兄の体温が伝わってくる。それだけで清太の体は熱を持ち始めた。そういえば陽一に触られたのはいつ振りだろうか。
「わかった、行くよ」
 清太はもう考えるのを止めた。
 陽一はわかればいいと手を放すと、まだ顔を真赤にする弟にヘルメットを被せた。
 清太は肩にかけていたスクールバッグを背負い、バイクの後ろに乗った。しっかりと陽一の体にしがみつき、背中にそっと顔をすり寄せた。

 バイクで二十分走ると、レンガ造りの外観のアパートに着いた。綾十はこの二階で恋人と暮らしている。陽一が中に入ると早速、清太のもう一人の兄綾十が嬉しそうに顔を出してきた。
「今日、カレシは?」
 綾十と清太は子供のころは顔がそっくりだったが、自由奔放な性格からか綾十の顔は成長するにつれて怪しい色香を含むようになった。無論清太は甘ったるい顔のままである。
「出張中、だから呼んだんだよ! さびしくてさー!」
 綾十のくちから出たさびしいという言葉の意味さえ、何かいやらしいものを感じ清太には引っ掛かった。
「清太っ! 超久しぶりだよー!」
 綾十はまだ玄関で突っ立っている清太を見つけると嬉しそうに彼に跳びついた。
「綾ちゃん元気?」
「元気! 清太は相変わらずかわいいねぇ、アレ? でもちょっと元気ない?」
「そんなことないよ」
「ならいいんだけどさ!」
 綾十は清太をぎゅっと抱きしめながら、頭を撫で回す。照れくさそうに笑う清太を陽一はそっと横目に入れた。

「じゃあ、清太の合格祝いだね!」
 綾十がそう言うと、三人はグラスをつけて乾杯した。目の前のテーブルにはぐつぐつ音を立てる鍋と、発泡酒の缶やつまみが無造作に並べられていた。
 清太は静かに鍋をつついてはぼそぼそと白飯を口に運ぶ。綾十はほとんど鍋には手をつけず、酒とつまみばかり。陽一は鍋に飽きると、タバコを咥え火をつけようとし綾十に怒られた。
 清太は相変わらずうつむきかげんで一向に陽一の方を見ようとはしなかった。ここに来てからつまらなさそうに相槌は打つものの、陽一とは一言もしゃべっていない。そんな様子を隣りにいる陽一が気づかないわけもなく、自分にだけ態度のおかしい弟に我慢の限界が来ていた。その証拠に、縮こまっている弟を目にするたびに舌打ちが出た。
「綾十ー、最近俺、清太にシカトされてんだけど」
 突然の兄の言葉に清太は肩をびくつかせた。
「え?」
 いきなり振られた綾十もどう応えたらいいのか分からない。見ると陽一は冗談とは思えないほど怪訝な顔をしており、横にいる清太も気まずそうに下を向いている。
「俺が何言っても答えナイシ、目すら合わせないんだぜ、な、清太!」
 覗き込む陽一の視線にも清太は下を向いて黙っているだけだった。
「ねぇ、きっと学校が大変だったんだよー」
 綾十は陽一のただならぬ雰囲気にグラスの動きをぴたりと止めた。
「何か言えよ清太」
「……」
 清太も箸を置くと、手を膝に置きさらに肩を縮込ませてうつむいた。
 だがそのうち清太の体が軽く傾いた。陽一が清太をからかうように頭をつつき始め、清太の頭はつつかれる度にぐらぐら揺れた。清太は目をぎゅっと閉じながら、頼むから触らないでくれと何度も心の中で叫んだ。
「ホントっ何も言わないわ」
 陽一は骨ばった手で、馬鹿にするように清太の頭をぐしゃぐしゃに撫で回した。
「ひっ!」
 陽一の指は清太の隠れた性感帯を面白いように刺激し、清太の顔はみるみる紅潮しいよいよ耐えられえないかのように震え始めた。
「清太っっ!」
 綾十が驚いて声をあげると清太の膝があたり、がしゃんとテーブルが揺れ、綾十は今にも陽一に飛び掛かりそうな清太の体を押さえつけた。
「清太っ! 落ちつけよ! 陽一もそんなにいじめんなよ!」
 綾十はからかわれた清太がキレたと思いなるべく陽一から引き離した。陽一と清太がケンカを始めれば、清太が一歩的にやられるのは目に見えていた。  

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