(3P/ドS双子兄×ドM弟/SM)「渇いた愛獣たち」第1話

「渇いた愛獣たち」(1)-1弟の癖

「綾ちゃん! 陽くん!」
 清太(せいた)は夏休みのプール教室から帰ってくると、真っ先に兄たちを呼んだ。薄茶色の髪はまだ濡れており、わずかに塩素のにおいもした。
 清太は六歳年上の双子の兄たちが大好きだった。何かあるごとに兄たちのところに飛んで行く、今日だってプールの検定に合格したことを一番に報告したかった。
「なーんだ、兄ちゃんたちまだ帰ってきてないんだ」
 清太は冷蔵庫からアイスを一本取り出すと、小さなくちに咥えた。蝉の鳴き声しか聞こえない静かなリビングを後にし、二階の自分の部屋へと向かった。兄たちはまだ帰っておらず、おまけにあまり好きじゃないチョコ味が広がる。清太は早く自分の部屋で漫画でも読みたくなった。
「っっ!」
 ところが。清太は兄の陽一(よういち)の部屋を通ろうとすると、わずかに目にした光景に息を飲んだ。部屋のドアの隙間から見えるあられもない光景と漏れ出す異様な声、そのなかに溶け込む兄の姿は自分の知っている兄ではなかった。
「うっ……ん、陽一ぃっ……」
 兄陽一の執拗な愛撫に、悶えて苦しそうに女のような声を出すのは、自分とそっくりな、もう一人の兄、綾十(あやと)である。
 真夏の昼、冷房もつけない部屋で双子の兄陽一と綾十は獣のように行為に夢中になっていた。十四の少年同士、その行為からは愛情よりも互いの若い肉欲をぶつけ合っているようだった。
「陽一っ、おかしくなっちゃうよぉ」
 美少年の綾十が眉を寄せ、力の入らない手で陽一の肩に触れる。陽一は構わずに綾十の真っ赤に膨れ上がるペニスにしゃぶりつき、ガサツな手は相手の小さな乳首をいじくり、もう一方は指を綾十の尻の窪みに食い込ませ激しく動かしている。ぬちゅぬちゅという指の感触は、部屋の外の清太にも伝わった。
 だが幼い清太は、衝撃にその場を離れることは出来ず、いつしか口をぽかりと開け、アイスを持っていることも忘れ、ふつふつと幼い体を震わせた。
 綾十の太股がわななき始め、いよいよとなると陽一も我慢の限界に達したのか、荒々しく綾十のアナルから指を抜き取り、自分のペニスを掴み上げて見下ろした。
 清太はさらに大きく息を呑んだ。
 ぎらぎらと光る陽一のペニスは今にもはちきれんばかりに興奮して脈を打ち今か今かと蜜を出す。線の細い少年の骨格をまだ持ちながら、性器だけは大人のように目立って赤黒くうえていた。
 清太は無意識にアイスの垂れた手をズボンの中に入れ、勃起しているおちんちんをぎゅっと押さえつけた。
「いっっ!」
 綾十の体が大きく反れる。陽一は思い思いのまま腰を突き動かすと部屋の中はベッドの打ちつけられる音と擦れ合う音が一緒になった。
「あっあっ陽一っ! 陽一ぃっっ!」
 清太の顔にそっくりな綾十は何度となく陽一の名前を呼び、清太とそっくりな白い腕で陽一にしがみつく……清太は鏡を見ているようで、自分が兄陽一に犯されているような感覚に襲われた。陽一と唇をむさぼり合い、陽一の飢えたペニスを咥え込んで喘ぎ……。
「んあぁっっ!」
 綾十はあられもない声と惚ける表情を陽一に見せると、溢れんばかりの精子を吐き出し相手の手を汚した。
「うわーっ」
 清太は一目散に隣の自分の部屋へと駆け込んだ。溶けかけていたアイスはどうしたのか、ドアはどうやって閉めたのか、すべて忘れ、清太は隠れるように毛布の中に潜って丸くなった。
「あぁっ……兄ちゃんたちがっ、陽くんが、綾ちゃんと、あぁでもっ……でもっ!」
 清太のおちんちんはガチガチに勃起し先っぽからは汁が溢れている。
「はぁはぁっ」
 毛布の中はチッチッチッチッという音でいっぱいになり、清太の吐く荒い息で熱く湿る。清太は狂ったように右手で自分のペニスを掻き立てた。初めてだがこうすれば気が済みそうな気がした。陽一にキスされ、陽一の舌でここを舐められ、陽一の大きなペニスが入ってくる。すると綾十の陶酔しきった顔が浮かんだ。
「あぁっ陽一兄ちゃんっ」
 そうつぶやくと清太の手の中は白く濁った精液でいっぱいになった。

  十年後

 朝陽を浴びたカーテンは、部屋を幻想的な緑色に染めており、まるで、眠っている者を柔らかく包み込んでくれるような温かい空間だった。だが、この部屋の隅から僅かに漏れ出す声はそんな空間をも壊してしまうものだった。
 部屋の隅に置かれた水色のシーツのベッドの上で、全裸の清太は長い脚をおおっぴらに開き、この場に似つかわないどす黒いペニスとアナルを慣れた手つきでもてあそんでいた。
「うぁっ、あっ」
 切なそうに眉をしかめる表情と裏腹に、清太の指はいやらしく自らの体内をかき乱し、ぐちゅぐちゅという音が絶え間なく聞こえてくると、細い腰と太腿は不規則にわななき始めた。
 うつろな表情の清太は真横に置いてあった、ローションをさらに秘部に垂らしつけると、あらかじめ用意してあった、張型を手に取り両手でゆっくりとアナルに押し付けた。すでに柔らかくほぐされたそこは、ズルズルとそれを飲み込んでゆく。そして徐々に男性性器を見立てたそれをピストンし始めた。
「あぁっっ、くぁっあっあっっ」
 さらに大きく太腿をわななかせると、清太は狂ったように手を動かし始めた。
「あぁぁっ、にっ、にいちゃんっ、陽一にいちゃんっっ、うぁっあああっっ」
「はぁはぁはぁっ、あっあっあっ」
 額やくるぶしには既に何滴かの汗が流れており、陶酔し切った表情は頬を紅く染め、時折白い前歯が下唇を小さく噛んだ。焦った右手は腹を叩くほど反り返って勃起するペニスを掴むと、ピストンを急がせるように掻き立て始めた。

「陽一兄ちゃん」
 清太は、ティッシュで拭きとった精液をぼうっと眺めながらつぶやいた。
 清太はあれから一日たりともあの光景を忘れたことはなかった。十年間毎日同じことで肉欲を発散させた。清太のペニスはあのときの陽一以上に育ち、寝る前だった自慰行為は朝にも増えた。
 変わったことと言えば、自慰行為のやり方だった。小学生の頃はペニスだけで満足できたが、中学二年の時に自らで後ろの穴を開発させた。今では、学生であることを隠して、通販でオモチャまでも手を出すようになった。
 清太は十八歳。健全な男子なら喉から手が出るほど他人の体が欲しい時期である。清太も最近、兄陽一に対しての肉欲が限界に近づき、自慰行為後の虚しさもどこか切迫じみたものがあった。
 だが。
「また陽一兄ちゃんからだ」
 朝の習慣を終えて携帯をチェックすると、着信やメールが何件もあった、すべて兄の陽一からである。だが、清太は内容もチェックせずパタリと携帯の画面を閉じた。
 ここ数週間、陽一の電話やメールはすべて返事をしていない、その分異常なほど陽一からの連絡があった。陽一は実家を出ており家で会うことはなかったし、誘われても何らかの理由をつけて断っていた。
 清太は陽一に対する異常な性欲や恋心が、陽一や、他に恋人がいるとはいえ綾十にもとても後ろめたかった。もちろん、陽一の連絡を無視するのはとても心が痛み、その反動は朝晩の習慣を激しくさせた。


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